和歌山にある動物の楽園「アドベンチャーワールド」がおもしろい!
- 2017.11.12
- 和歌山/Wakayama
和歌山県の南紀白浜にある「アドベンチャーワールド」をご存知だろうか。ここは動物園と水族館、遊園地が一度に楽しめる巨大なテーマパークだ。約80万平方メートルもの敷地には陸や海で暮らすさまざまな生物が一堂に会し、まさに動物の楽園といえる。
最近では2016年9月にパンダの赤ちゃんが生まれ、その姿を見ようと日本各地から観光客が集まり注目も高まっているところだ。ほかの動物園や水族館とは一線を画した取り組みを行っている、この施設の魅力を紹介しよう。
愛らしい姿に目が離せない、パンダは必見
アドベンチャーワールドは、パンダの飼育に力を入れていることでも有名。現在、ここでは5頭のパンダたちが暮らしている。2016年に生まれた結浜(ゆいひん)は、母・良浜(らうひん)、父・永明(えいめい)の子ども。好奇心旺盛でコロコロと動き回る姿は愛らしく、来園者に日々笑顔をもたらしてくれるアイドル的存在だ。
結浜は現在、双子の姉妹である桜浜(おうひん)、桃浜(とうひん)とともに希少動物繁殖センター「PANDA LOVE(パンダラブ)」でその姿を見ることができる。このパンダラブでぜひ、ツアーに参加していただきたい。毎日1回実施されるツアーは普段入ることができない裏側に入り、エサをあげたり記念撮影したりと、間近でパンダに触れ合える貴重な時間だ。1回15名と定員が決まっているので、予定を立てたら早めに予約しよう。
園の奥にある「ブリーディングセンター」では、永明と良浜が暮らしている。ここも毎日公開されており、芝生の上でのんびりと寝そべる姿や笹を食む姿が見られる。リラックスしたパンダたちの姿を眺めに訪れてみては。
野生の迫力を目前にできる「サファリワールド」
サファリワールドでは百獣の王・ライオンをはじめ、シマウマやゾウ、バイソン、カンガルーなど約30もの肉食動物や草食動物を見ることができる。それぞれの生活環境が整っているため、ありのままの生態を観察できる人気エリアのひとつだ。
ここでは好みやスケジュールに合わせて、さまざまなプランから楽しみ方を選ぶことができる。列車タイプの専用車でゆっくりと一周する「ケニア号」に乗れば、約25分のツアー時間に、各ポイントでスタッフが生態系や特徴などを解説してくれる。もっとじっくり楽しみたい方は、ウォーキングサファリに挑戦しよう。1時間ほどかけて歩きながら、窓を隔てずに間近で動物たちを観察できるのが魅力。
ほかにもカートに乗ってめぐるプランやジープで動物たちにより接近するツアー、ライオンやサイ、キリンのフィーディングなど有料のプランも多数あり、動物好きにはたまらない。
海で暮らす動物に出会えるマリンエリア
パークの中ほどには、海や極地で暮らす動物たちが日々、賑やかに活動している。「海獣館」ではホッキョクグマや8種類のペンギンを見ることがきる。食事タイムにはエサに食らいつく荒々しいホッキョクグマの姿や、体を揺らして夢中で食べるペンギンの姿など、普段とは違った一面も。器用に手を使ってムシャムシャと食事するラッコやのんびりと寝そべるアザラシなども周辺で見られる。
ここではイルカやゴンドウも飼育されており、彼らが織りなすショーも日々開催されている。水しぶきをあげるダイナミックなパフォーマンスは、大人も子どもも関係なく、会場全体が盛り上がる人気のイベントだ。ショータイム以外の時間には触れ合い体験も実施されているので、この機会にイルカの肌ざわりを体験してみよう。
ふれあい広場で小動物に癒される
リスザルやインコ、カワウソ、カピバラなど、10種類以上の動物が集まるふれあい広場。人間に一番近いとされるチンパンジーの生態について学べるレクチャーやカワウソのお食事タイムなどのイベントが実施されているほか、周囲にはマーラというウサギに似た小さな動物が自由に歩いているなど、賑やかなエリアだ。リスザルを手のひらに乗せて記念撮影できるタイムなどもあり、珍しい動物とふれあえるのが子どもに人気。
ふれあい広場の周囲には観覧車やジェットコースターなどアトラクションが点在しており、遊園地としても楽しめる。
馬と触れ合う新エリアがオープン!
2017年7月22日に新たにオープンしたのが「ホースキャンプ」。ここでは初心者でも気軽に乗馬体験ができるほか、赤ちゃんのように小さいミニチュアホースとお散歩したり、馬車でキャンプを1周したりできる有料プランも。馬の優しい瞳に誰もが癒されることだろう。
園内は見どころが数えきれないほどあるが、それぞれのエリア同士の移動距離はそれほどないので行ったり来たりしながら回ることが可能だ。ただし、じっくりと楽しみたいなら1日は費やしたいところ。みやげ物店も広く、パンダグッズをはじめここでしか手に入らないものばかりなので、訪れた記念に思い出の品を買ってはいかが?
紀勢本線白浜駅からバス約10分。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
-
前の記事
新旧が融合した町、金沢の魅力 7選 2017.11.10
-
次の記事
海が美しい南紀白浜を周遊 2017.11.14