LAから日帰りで行ける!北米のガラパゴス「チャネル諸島国立公園」

LAから日帰りで行ける!北米のガラパゴス「チャネル諸島国立公園」

南カリフォルニアはロサンゼルスの沖合、太平洋上に浮かぶチャネル諸島(Channel Islands)。北西から南東にかけて約240キロにわたり点在する8つの島々で構成されている。そのうち国立公園に指定されているのは、サンタクルーズ島、アナカパ島、サンタローザ島、サンタバーバラ島、サンミゲル島の5つの島々だ。

大陸から隔絶された環境のため、このエリアには動植物の固有種が多数生息している。美しい海岸とありのままの豊かな自然は、「北米のガラバゴス」と称されるほどだ。島にはホテルやレストラン、ショップなどが一切なく、あるのは純粋な自然だけ。日常から隔絶され、美しい自然と静寂に包まれたチャネル諸島は、ロサンゼルスからの週末旅におすすめ。

チャネル諸島最大のサンタクルーズ島

サンタクルーズ島は、東西の長さが32キロ、広さ248平方キロと、チャネル諸島で最大の島。ロサンゼルスから船で1時間ほどで行けるので、日帰り旅に人気だ。島全体にハイキングトレイルが張りめぐらされており、見晴らしの良い高台や背筋がゾッとするような断崖、冒険心をくすぐられる洞窟など、さまざまなアトラクションを楽しめる。

スコーピオン・キャニオン(Scorpion Canyon)は島の中心に向かうトレイルで、しばらく歩くと島全体を見渡せる丘の上に到達する。体力が残っていれば、スマグラー・コーブ(Smugglers Cove)と呼ばれる美しい入江まで歩いてみよう。上級コースに挑戦したいなら、ネイビー・ロード(Navy Road)を通ってさらに島の奥へと進むこともできる。

島の景色はもちろん、砂浜で群れるアシカや、春に訪れれば沖を悠々と泳ぐクジラを見られるチャンスも。また、地球上でこの諸島でしか見ることのできない固有種も多数いる。鮮やかな青い羽が特徴のアカカケスは、ここサンタクルーズ島でしか生息していない鳥。ハイキング中は、木々の隙間に目を凝らして見てみよう。

また、運が良ければチャネル諸島の6つの島のみで生息するシマハイイロギツネに出会える可能性も。ネコのような大きさの小さな愛らしいキツネは、島中いたるところの草原に潜んでいるはず。

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目的に合わせてほかの島もめぐってみよう

チャネル諸島のなかで本土にもっとも近いのが、アナパカ島。全長約19キロの小さな島だけれど、半日で島全体を回れるので日帰り旅に人気の目的地だ。島には大小30個もの洞窟があり、カヤックでの探検がおすすめ。ハイキングをすれば周りの島々を見渡せる展望スポットのほか、アザラシやアシカを見下ろせる断崖など、人々を楽しませるポイントが点在している。

サンタローザ島は、面積が218平方キロとカリフォルニアで2番目に大きな島。船で片道3時間かかるので、キャンパーにおすすめだ。この島ではかつて、ピグミーマンモスといわれる高さ1.5メートルほどの小さなマンモスが生息しており、ハイキングをすればその化石が見られるそう。太古のロマンに思いを馳せながら、夜は美しい星空を満喫しよう。

チャネル諸島のなかで1番遠く孤立しているのが、サンタバーバラ島。4月〜10月の間のみ運航される船で、片道3時間ほどかけて行く孤独な島だ。遮るもののない島から見える紺碧の太平洋は、ドラマチックで忘れられない思い出になるだろう。

ロサンゼルスからの週末旅におすすめ

ロサンゼルスの大都市からほんの数時間で訪れられるチャネル諸島。各島々ではハイキングやキャンプはもちろん、カヤック、シュノーケリング、ボートなどのマリンアクティビティも楽しめるプログラムが多数用意されている。ちょっと遠出したい週末は、チャネル諸島に行ってみてはいかが?