ロッキーマウンテン国立公園の西の玄関口、美しい「グランドレイク」へ

ロッキーマウンテン国立公園の西の玄関口、美しい「グランドレイク」へ

ロッキーマウンテン国立公園の西側に位置するグランドレイク(Grand Lake)は、豊かな自然に囲まれた美しい町。グランド湖という大きな湖の湖畔に広がる町の周辺では、春から夏にかけては新緑、秋は黄金色に染まる山々、冬は一面の雪景色と、四季折々の景色を楽しめるのが魅力だ。

ロッキーマウンテン国立公園のメインエリアとなるエステスパーク(Estes Park)よりも訪問者が少ないので、静かに自分のペースで観光できるのも嬉しいところ。そんなグランドレイク周辺の観光スポットを紹介する。

 

 

ハイウェイ34でシニックドライブ

グランドレイクのダウンタウンからロッキーマウンテン国立公園の西側の玄関口・カウニーチェ・ビジターセンター(Kawuneeche Visitor Center)までは、車でたったの10分とアクセスが良好。ここからロッキーマウンテン国立公園の東側・エステスパークまでをつなぐ道は、 “トレイルリッジ・ロード(Trail Ridge Road)” と呼ばれるハイウェイ34だ。

グランドレイク側から国立公園に入ってしばらくの間は、コロラド川と並行するようにハイウェイが伸びている。この辺りはカウニーチェ・バレー(Kawuneeche Valley)と呼ばれる美しい渓谷エリア。ところどころに駐車スペースがあるので、車を停めて周囲の景色を眺めてみよう。コロラド川沿いを歩くトレイルもあり、のんびりと自然の中に身を置くと、周りからは動物の声や風にそよぐ木々の音など、いろいろな自然の音色が聞こえてくる。

野生動物に出会える
アイリーン湖とミルナーパス

カウニーチェ・ビジターセンターからトレイルリッジ・ロードを車で30分ほど北上すると、アイリーン湖(Lake Irene)がある。1周30分ほどで気軽に回れるハイキングトレイルで湖畔を歩いてみよう。早朝または日の入りの時間帯に訪れると、運が良ければムースに出くわせるかもしれない。

アイリーン湖からすぐのミルナーパス(Milner Pass)は、アメリカの大陸分水嶺。ここから東側では雨や雪解け水が大西洋に向かって流れ出て行き、西側では太平洋に向かって流れ出ていく分岐点だ。すぐ脇にはパウダー湖(Poudre Lake)が広がっており、ここも朝夕のムース目撃スポット。

 

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ロッキー山脈を一望できる
アルパイン・ビジターセンター

トレイルリッジ・ロードをさらに進んで公園の深部へと向かっていくと、徐々に標高が高く視界が開けていく。西側と東側のエントランスのちょうど真ん中あたりに位置するアルパイン・ビジターセンターは、公園内でもっとも標高の高いビジターセンター。約3600メートルの高さに位置し、5月末〜10月中旬の間しかアクセスができない。

ビジターセンターを拠点とするアルパインリッジ・トレイル(Alpine Ridge Trail)をさらに上って頂上まで行くと、360度にロッキー山脈の壮大な大自然を一望できる。片道20分ほどの短いトレイルだが、標高が高いためかなり呼吸がきつい。途中で挫けそうになるが、体力を消耗してでも見る価値のある景色が広がっているので、ぜひ頂上まで行ってみて欲しい。

氷河が織りなすシープレイク

もし時間があるなら、さらに奥部のシープレイク(Sheep Lake)まで足を延ばしてみよう。アルパイン・ビジターセンターからトレイルリッジ・ロードをさらに進み、ディアリッジ・ジャンクション(Deer Ridge Junction)を左折して15分ほどのところに位置するシープレイクは、氷河の浸食によってできた湖。この山奥にある静かな湖の周辺には、ビッグホーンシープやエルク、コヨーテなどが餌を求めて頻繁に訪れる。

グランドレイクのダウンタウンで
ショッピング

グランドレイクの町なかにはホテルやロッジがたくさんあるので、周辺観光の拠点としておすすめ。ダウンタウンにはレストランやカフェ、ギフトショップなどが軒を連ねており、コロラドらしいおみやげも購入できる。アウトドアアクティビティを楽しんだ後は町をのんびり散策しよう。

 

Rocky Mountain National Park
デンバーから車で約2時間
www.nps.gov/romo/index.htm

 

東側エントランス・エステスパークの情報はこちら⇨www.tripensemble.com/rockymountainnationalpark
デンバーの観光情報はこちら⇨www.tripensemble.com/denver