LAダウンタウンの定番観光スポット
- 2017.07.19
- カリフォルニア/California
アメリカで2番目の大都市・ロサンゼルス。
その中心街であるダウンタウンには、おしゃれなカフェやレストラン、コンサートホール、美術館、リトルトーキョーなど、町を賑わすスポットが密集している。近年の再開発では新たな注目スポットも続々と増えており、若者が集う活気溢れる町として日々進化を遂げている。
ロサンゼルスでは基本的に車が必須だが、ダウンタウンの周辺はバスや列車といった公共交通機関が充実しているので、観光客にとっては移動も簡単だ。そんなダウンタウンでぜひ訪れたいスポットを紹介する。
ランドマークのロサンゼルス市庁舎(City Hall)
まずは、ダウンタウンのランドマークとなっているロサンゼルス市庁舎へ。1928年に建てられた真っ白の重厚な建物は、1964年まではロサンゼルスでもっとも高い建築物だった。市庁舎の27階には展望デッキがあり、360度広がるロサンゼルスの町全体を見渡すことができる。展望台へは無料で上がれるので、実はLAの美しい景色を堪能できる隠れスポット。中に入るには身分証明書の提示と手荷物検査が必要となるので、訪れる際はIDの持参を!
Grand Parkでくつろぎタイム
市庁舎と向かい合う形で長方形に広がるGrand Parkは、中心に噴水がある大きな公園。週末には歩行通路に沿って散歩をしたり、芝生の上で寝そべったり、公園内のスターバックスでティータイムをしたりと、思いおもいのくつろぎの時間を過ごす人々で賑わう。ここではIndependence Day(7月14日)に野外ライブと花火の打ち上げが開催されるほか、ヒップホップやレゲエ、ロック、クラシックなどあらゆるジャンルの野外コンサートが定期的に開催されているので、開放的な空間で音楽に浸るのもおすすめ。
ウォルト・ディズニー・コンサートホール
Grand Parkの北側には、文化施設が立ち並んでいるエリアがある。公園の向かい側に建つ奇妙な曲線型の建物は、「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」。ステンレススチールの流れるような滑らかな外観はプリッツァー賞受賞歴のある建築家フランク・ゲーリーが設計したもので、その洗練されたデザインは世界的に高く評価されている。また、日本人音響設計家の豊田泰久氏による内部の音響デザインも必見だ。
ここではロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団をはじめ、年間を通して世界最高峰のさまざまな音楽家たちによるコンサートが開催されている。また、音声ガイドによるオーディオツアーとガイドによる見学ツアーも実施されており、内部を見学するだけでも十分楽しめる。2階には都会の喧噪から一瞬にして解放される空中庭園もあり、鳥のさえずりや葉の擦れる音などに耳を澄ませば気分は大自然の中。
LAの新たな美術館「The Broad」
コンサートホールの横に位置するのは、2015年にオープンした現代美術館「The Broad」。ロサンゼルスの大富豪が造ったこの美術館の外観も、かなり独特で印象的。アンディ・ウォーホルや草間彌生、村上隆をはじめ、著名な近現代アーティストの作品を無料で見ることができるとあって、若者に人気が高い。
内部は基本的に撮影OKなので、SNS映えも抜群。休日には2〜3時間並ぶこともあるので、事前予約がおすすめだ。なお、1階にある草間彌生の『Infinity Mirrored Rooms』のみ事前予約が必要。
※詳細は、7月20日投稿の記事「いま注目の、LAの新たな現代美術館『The Broad』」を参照。
日本人街「リトルトーキョー」
リトルトーキョーは、ロサンゼルス市庁舎から南東へ10分ほど歩いた場所にある小さな路地。日本の食材やコスメ、日本食レストランなどの店舗が密集しており、観光客で賑わっている。日本製の商品や日用品が気軽に手に入るので、アメリカ在住の日本人にとってもありがたいスポット。お店で売られている商品の値段の高さにも注目だ。エリア内に立っている二宮金次郎像も探してみよう。
今注目の人気エリア「アート・ディストリクト」
LAのダウンタウンエリアの中でも今注目が高まっているのが、アート・ディストリクト。リトルトーキョーからさらに南東へ5分ほど歩いた所に位置するこのエリアは、古い倉庫街をアーティストの表現空間として開発したもの。建物の壁や改装された倉庫などいたる所でアートが見られ、町全体が野外ミュージアムのよう。ウォールアートを眺めながら歩いていると、『ラプソディー・イン・ブルー』が聞こえてきそうだ。
周辺にはオーガニックカフェ「Urth Caffe」や、ギャラリーとレストラン、ショップが併設された「HAUSER & WIRTH」、カリフォルニア発のオーガニックコーヒーショップ「Groundwork Coffee」などがあるので、おしゃれなカフェで一服しながら散策しよう。
中世ヨーロッパのような「ユニオン・ステーション」
ロサンゼルスに住んでいると車移動なので電車を利用することがほとんどないが、わざわざ訪れてでも見たいのが、ユニオン・ステーション。ロサンゼルスのハブ駅として機能している、LA最大の駅だ。実はここ、何がすごいって、その美しい建築様式。ジョン・パーキンソンとドナルド・パーキンソンという親子の建築家が手がけた建物は、スパニッシュ・コロニアル様式、ミッション・リバイバル様式、そしてアール・デコ様式を掛け合わせたデザイン。
内部に入ると、美しい格天井やタイルの壁、緻密なガラス天井など、まるで中世のヨーロッパにタイムスリップしたかのよう。所どころにアート作品も展示されており、駅ナカを散策するだけでも十分楽しめる。カフェやレストラン、バー、ローカルの品物を集めたギフトショップもあるので、探検してみよう。
このほかにも、国家歴史登録財に登録されている「Richard Riordanセントラル図書館」や、メジャーリーグのロサンゼルス・ドジャースのメインスタジアム「ドジャースタジアム」など、見どころは数えきれない。ダウンタウンは1日かけて楽しめる、活気溢れる町だ。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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LAの新たな現代美術館「The Broad」がおもしろい! 2017.07.19