カリフォルニア州ハイウェイ1号線を絶景ドライブ旅
- 2020.08.25
- カリフォルニア/California
アメリカの西海岸、太平洋沿いの海岸線をワシントン州からカリフォルニア州にかけて南北に伸びる州道1号線。Pacific Coast Highway、通称PCH(ピーシーエイチ)の名で親しまれており、海沿いの絶景を堪能しようと多くの人々がロードトリップを楽しむルートだ。
今回はそんな魅力たっぷりのPCHを、カリフォルニア州のサンフランシスコからサンディエゴにかけて体験できる素晴らしいスポットを紹介する。
起点:サンフランシスコ(San Francisco)
真っ赤なゴールデンゲートブリッジに、ビクトリア調のかわいらしい家並み。カリフォルニア州の北側に位置するサンフランシスコは、世界有数の美しい町として人気が高い。ダウンタウンでショッピングを楽しんだり、ゴールドラッシュの時代から栄えていたフィッシャーマンズ・ワーフでおいしいシーフードを堪能したり、サイクリングでゴールデンゲートブリッジを渡ったり、広大な自然エリアでハイキングを楽しんだり。魅力たっぷりのサンフランシスコでは、時間をかけてゆっくり観光したい。
ビッグ・サー(Big Sur)
サンフランシスコから3時間ほど南に走ると、美しい海に沿って複雑に入り組んだ断崖が続くエリアに突入する。ここビッグ・サーは、PCH一といっても過言ではないほど美しい海岸線が広がる場所。中でも、ビクスビー・クリーク・ブリッジ(Bixby Creek Bridge)は代表的な絶景スポットとして知られている。断崖にかかった曲線の美しい橋はみごとで、太平洋を背景にしたダイナミックな景観を撮ろうと観光客はもちろん多くのカメラマンも訪れる。サンセットの時間帯に訪れれば、ゴールデンに輝く大海原と大橋の構図は最高にロマンチック。
周辺には人の少ない静かなビーチのほか、ファイファー・ビッグ・サー州立公園などもあり、マリンスポーツや木々が生い茂る森林でのハイキングも楽しめる。
ハースト・キャッスル(Hearst Castle)
海岸線の少し奥まった高台に佇むハースト・キャッスルは、かつて「新聞王」と呼ばれた出版事業家ウィリアム・ランドルフ・ハーストの邸宅。カリフォルニアの建築家ジュリア・モーガンの設計によるこの建築物は165もの部屋数を誇り、51ヘクタールの敷地にはテラス付きの庭や広大なプール、噴水などを備えた、まさにお城のような大邸宅。内部は豪奢な広間や書斎、寝室など、とにかく隅から隅まで贅を尽くした美しい内装が広がっている。特に、青のモザイクタイルで作られた美しい古代ローマ式の屋内プールは必見だ。ここではツアーに参加することで内部を見学することができる。ツアーは10以上種類があるので、興味のあるものに参加してみよう。全体を一通り見学したいなら、グランドルーム・ツアーがおすすめ。
https://hearstcastle.org
カンブリア(Cambria)
サンフランシスコとロサンゼルスのちょうど間の辺りに位置するカンブリアは、ロマンチックなビーチが広がる小さな町。その隠れ家的なのどやかな雰囲気に魅了されて、休暇を過ごしに来るセレブも多い。町なかには有名シェフが手がけるレストランや人気アーティストのギャラリーなど、大人な時間を過ごせる場所が点在している。夕方は、キラキラと陽光を反射する美しいビーチで静かなひと時を過ごそう。
サンルイオビスポ(San Luis Obispo)
セントラル・コーストと呼ばれるエリアにあるサンルイオビスポは、ワイナリーやオリーブ農園、修道院など、古き良き田園風景を残す町。ナパバレーに引けを取らない優秀なワインの産地なので、ワイン好きの人々が多く訪れる。ワイナリーではお手頃価格でテイスティングもできるので、穴場スポットとも言えるかもしれない。ダウンタウンにはレンガ造りの建物が立ち並び、昔ながらの懐かしい雰囲気を楽しめる。おいしいレストランも多数あるので、地産地消の食材を味わったりブルワリーでクラフトビールを嗜んだりと、グルメにも満足できるはず。
サンタバーバラ(Santa Barbara)
ロサンゼルスから1時間半ほど北側に位置するサンタバーバラは、スペイン風の建築物が立ち並ぶ異国情緒溢れる町。温暖な気候に美しい町並み、ロマンティックな海岸線と、まさに理想的なリゾート地で、多くのセレブや実業家たちもお忍びで訪れるほど。昼間は活気に満ちたメインストリートでショッピングやギャラリーめぐりを楽しんで、真っ白なビーチで海水浴を満喫。午後はカフェテリアで読書をしたり、夕日が沈む水平線を眺めたりとゆったりとした時間を過ごし、夜は人気のレストランで舌鼓。ここにいたら普段の生活を忘れてしまいそう!
ロサンゼルス(Los Angeles)
エンターテインメントの町・ロサンゼルスは見どころが盛りだくさん。アカデミー賞の本拠地ハリウッドや、セレブの憧れの町ビバリーヒルズ、活気溢れるサンタモニカ、アートな時間を楽しめるダウンタウン……。ディズニランドやユニバーサル・スタジオなど、有名なテーマパークもこのエリアに集結している。流行発信地でショッピングに明け暮れたり、ハリウッド映画のロケ地をめぐったり、はたまた憧れのグルメを食べ尽くしたりと、過ごし方はさまざま。魅力的な過ごし方がいっぱいありすぎて、何日あっても足りないくらい。
詳しい記事はこちらへ
ハリウッド:www.tripensemble.com/hollywood
ビバリーヒルズ:www.tripensemble.com/beverlyhills
LAダウンタウン:www.tripensemble.com/ladowntown
サンタモニカ:www.tripensemble.com/santamonicavenicebeach
終着点:サンディエゴ(San Diego)
PCHドライブ旅の最終地点は、カリフォルニアの南に位置する都市サンディエゴ。カリフォルニア州第2の都市でありながらも落ち着いた雰囲気があり、バケーションを過ごすために毎年全米から多くの観光客が訪れる人気の都市だ。メキシコの国境と近いため、至る所でメキシコの文化が感じられるのも魅力の一つ。ダウンタウンでショッピングを楽しんだり、オールドタウンで本格メキシカンフードを堪能したり、高級住宅街で知られるラホヤのビーチでのんびりとくつろいだり。ほかにも博物館や植物園、動物園など、どれも規模が大きくて1日あっても足りない。サンディエゴに宿泊するなら憧れの「ホテル・コロナド」がおすすめ。
所要日数は3日〜1週間
サンフランシスコからサンディエゴまでのドライブ旅は、最低3日は欲しいところ。もっとじっくり旅をしたいなら1週間あっても足りないくらいだ。事前に行きたいところを調べておくと、旅がもっと楽しくなるかも。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
-
前の記事
ここだけは外せない!サンフランシスコの見どころ 2020.08.13
-
次の記事
ロサンゼルスの本当においしいハンバーガーショップ 2020.09.16