女性に人気! 千葉・佐倉の城下町を小粋に散策
- 2020.01.17
- 千葉/Chiba
千葉県佐倉市は、江戸時代に佐倉城を中心に栄えた城下町。町なかには今も佐倉城址や武家屋敷、佐倉藩ゆかりの神社などが残っており、歴史の面影が垣間見られる。城下町めぐりをする人のために、レンタサイクルやおしゃれなカフェなども充実している。
実はここ、近年は女性に人気のスポットとして注目を浴びている。というのも、毎年期間限定で、着物をレンタルして町の散策ができるイベント「城下町きもの散歩」が実施されているのだ。フォトジェニックな景色が広がる町なかを着物で散策すれば、江戸時代にタイムスリップしたような気分に。都心からもアクセスしやすいので、週末に友達と出かけてみよう!
「佐倉 城下町きもの散歩」とは?
佐倉市が観光イベントとして開催する「佐倉 城下町きもの散歩」は、着物のレンタル&着付けをして町なかを散策できるサービス。毎年2〜4月の週末を中心に実施され、着物を着用していれば武家屋敷や文化財の入館料が無料となる。
旧平井家住宅という明治時代の邸宅で、まずは着物選び。何十種類もある色とりどりの着物から好きなものを探して選ぶだけで、気分はすでにワクワク♪ 着付けが終わったら、お抹茶・和菓子のおもてなしと記念スナップ写真撮影のサービスも。
レンタル・着付け代は3000円(中学生以下や着物一式持参の場合は金額が異なる)。ほぼ手ぶらでOKなので、気軽に着物で散策できるのが嬉しいポイントだ。
佐倉城下町のおすすめルート
着付けが完了したら、まずは旧平井家住宅のすぐそばにある麻賀多(まかた)神社へ。ここは佐倉藩の総鎮守で、代々の佐倉城主や家臣に篤く信仰されていたという。今は安産祈願、家内安全、病気平癒などに御利益のある神社として親しまれている。この地の氏神様にご挨拶を忘れずに。
お参りが済んだら、武家屋敷めぐり。現在、佐倉市内では「旧河原家住宅」「旧但馬家住宅」「旧武居家住宅」の3つの武家屋敷が一般公開されている。すべて江戸時代後期の建築で、佐倉藩士が暮らしていた住居だ。内部には調度品が展示されており、まさに江戸時代の生活さながらの様子が見られる。
希望すれば、ガイドさんが住宅内を詳しく説明しながら案内してくれる。縁側に腰掛けて写真撮影をしたり、美しい庭園を散歩したりと思い思いの時間を過ごそう。
佐倉の城下町散策で特に人気なのが、武家屋敷通りに隣接した「ひよどり坂」と呼ばれる古径。ここはかつて藩士たちが通ったとされる武家屋敷と佐倉城を繋ぐ道で、江戸時代からほとんど変わらない竹林が今も残っている。竹に囲まれた神秘的な古径は情緒たっぷり。フォトジェニックな景色に癒されよう。
ひよどり坂を通って、佐倉城址公園へ。現在、城は残っていないが、天守閣跡や空掘、水堀、土塁などの遺構は見られる。「日本100名城」にも選ばれているので、じっくりと史跡を見てまわろう。春は桜、秋は紅葉など、四季折々の美しい景観も見どころ。
城址公園内にある茶室「三逕亭(さんけいてい)」では、日曜・祝日にお茶席が設けられている。500円でお茶と和菓子をいただくことができ、作法が分からなくても気軽に参加できるので、時間があれば立ち寄ろう。
新町通りで一休み
城下町風情をひと通り楽しんだら、新町通りへ。新町通りは江戸時代に町民が住んでいたエリアで、現在は商店街となっている。かつての町並みは残っていないが、明治時代の建築を利用したレトロモダンな和カフェ、大正時代に建てられた赤レンガ造りの銀行を再利用した「佐倉市立美術館」など、雰囲気のあるスポットが点在している。
おしゃれな食事処で一服するもよし、カフェでお茶をするもよし。佐倉の名物を売っている和菓子店などもあるので、気になるお店があったらのぞいて見てはいかが?
年間を通して楽しめる佐倉へ
着物レンタルのイベントは2〜4月のみだが、武家屋敷などの見どころは年間を通して見学ができる。長時間歩くのがイヤという人でも、駅付近のレンタサイクルを利用すれば効率よく回れるのでぜひ活用してみよう。
着物の着付け体験は、佐倉市ホームページで確認:http://www.city.sakura.lg.jp/category/4-2-2-0-0.html
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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