ヨーロッパ風の町並み広がるリゾート、サンタ・バーバラの楽しみ方
- 2020.03.11
- カリフォルニア/California
赤い屋根瓦に真っ白な壁の建物が並ぶ町並みは、まるで中世ヨーロッパに迷い込んだかのよう。ここサンタ・バーバラ(Santa Barbara)は、アメリカの西海岸沿い、ロサンゼルスから車で北へ1時間半ほど向かったところにある町だ。
スペインの統治時代の面影を残す美しい町は、訪れたすべての人々を虜にしてしまう。お忍びで訪れるセレブや、この地に引っ越してくる映画スターが多数いるのがその証拠だろう。旅行はもちろん、ロサンゼルスからなら日帰りでも楽しめるサンタ・バーバラの、押さえておきたい観光スポットを紹介する。
町の起源、ミッション・サンタバーバラ
町を見下ろす高台に建つミッション・サンタバーバラは、1786年にスペインのフランシスコ会修道士によって建てられた伝道所。真っ白な壁とピンクのかわいらしい屋根は、青い空によく映える。内部は見学可能で、ミッションの中央に位置する庭園は晴れた日の散歩にぴったり。
スペイン統治時代の歴史を詳しく知りたいなら、ガイド付きツアーに参加しよう。ミッションの前には芝生が広がっており、くつろいだり町を眺めたりと、皆思いおもいの時間を過ごしている。訪れた人々に癒しを与える、サンタ・バーバラのシンボル的存在だ。
コートハウスでスパニッシュ・コロニアルの建築を知る
ダウンタウンの中心に建つコートハウスは、アメリカ一美しいと称される裁判所。サンタ・バーバラの統一的な景観を創り出している、スパニッシュ・コロニアル様式の代表的建築とされている。
中に入れば、アメリカ一美しいといわれる所以が分かるはず。壁一面に絵画が描かれた法廷や、思わず背筋を正したくなるような荘厳な図書館、緻密に作られた美しいモザイク模様の壁など、そこはまるで宮殿のよう。時計台の最上階から臨む町の景色は必見。
周辺にはスペイン統治時代に建てられた広大な砦「エル・プレシディオ(El Presidio)」の史跡やアメリカ最大級の「サンタバーバラ美術館」などもあるので、時間があれば散策してみよう。
ステート・ストリートでファッショニスタ気分
ダウンタウンの中心から桟橋に向かって伸びるのは、サンタ・バーバラのメインストリートであるステート・ストリート。道の両側にはおしゃれなカフェやレストラン、高級ブティック、ギャラリー、そしてユニークなセレクトショップまで、ありとあらゆるショップが並んでいる。ここに来れば、欲しいものがきっと見つかるはず。歩き疲れたらカフェテラスでひと息つくのもよし。
沿道はパームツリーや色とりどりの美しい花で整備されており、海風も心地良い。ウィンドウショッピングしながらのんびり歩くだけでも十分楽しめること間違いなし!
スターンズ・ワーフで海の幸を堪能
海に突き出たスターンズ・ワーフは、カリフォルニアでもっとも古いといわれる桟橋。朽ちかけた木造の足場には少し不安を感じるものの、100年以上この場所を支えてきた頑丈な造りなのでご安心を。
スターンズ・ワーフ上にはシーフードレストランやみやげ物店、アクセサリーショップなどが建ち並んでいる。レストランではその日に水揚げされた新鮮なシーフードが味わえるので、ぜひ試してみて。桟橋の1番奥にある小さなレストラン「Santa Barbara Shellfish Company」のクラムチャウダーは絶品。
サーファーが集うビーチやワインカンパニー、少し足を伸ばせばデンマークのような町並みが広がるソルバング村など、楽しみが尽きないサンタ・バーバラ。ちょっぴりエキゾチックな雰囲気を楽しみたい人におすすめの町だ。
<周辺観光情報>
・オーハイの記事はこちら⇨www.tripensemble.com/ojai
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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