LAの新たな現代美術館「The Broad」がおもしろい!
- 2017.07.19
- カリフォルニア/California
ロサンゼルスのダウンタウンの一角に、朝から列をなして賑わっている場所がある。2015年9月20日にオープンした現代美術館「The Broad(ザ・ブロード)」だ。ユニークな外観はさることながら、2000以上の所蔵作品数を誇る最新鋭の美術館は、今も1〜2時間待ちの列ができるほど人気の観光スポットとなっている。
The Broadに収蔵されているのは、実業家のイーライ&エディス・ブロード夫妻が50年以上の歳月をかけて集めた美術作品。コレクションは、アンディ・ウォーホルや草間彌生、ジャン=ミシェル・バスキア、バーバラ・クルーガー、サイ・トゥオンブリー、エド・ルシェ、カラ・ウォーカーといった数々の著名な近現代アーティストのほか、若手アーティストのユニークな作品も多数展示されている。
真っ白い泡のような外観は、著名な建築家によるデザイン
この美術館を訪れてまず圧倒されるのが、インパクトのある外観だ。設計は、ディーラー・スコディフィオ+レンフロおよびゲンセラーという、いずれも世界的に有名な建築スタジオがコラボレーションして手がけたもの。隣接する「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」の滑らかで光沢のある外観とは対照的に、ハチの巣のような多孔状の構造は人々の目を惹きつける。
近づいてみると建物の外壁には凹凸があり、外の光を取り入れるための無数の窓があるのが分かる。周囲は不思議な形の芝生でデコレートされており、サブエントランスの外には芝生にテーブルとベンチが置かれた小さなくつろぎスペースもある。
建物は3階建てで、展示エリアは1階と3階。2階はコレクションの収蔵スペースとなっている。階段で上り下りする途中の2階部分の踊り場には大きな窓が設置されており、所狭しと作品が収納されたスペースが垣間見える。館内では係員による解説を聞くことができるほか、スマートフォンでのオーディオツアーなども実施されているので利用してみよう。気になることがある際は近くのスタッフに声をかければ、ていねいに解説してくれる。
SNS映え抜群のアート作品の数々
展示スペースで見逃せないのが、館内に入ってすぐの所にある、草間彌生の『Infinity Mirrored Room』というインスタレーション作品。合わせ鏡を壁面に設置した所に無数のLEDライトを配することで、奥深い光のアートを堪能できる部屋だ。日本を代表する彼女の作品はぜひ見ていただきたい。鑑賞には入場制限が設けられており、時間指定の無料チケットを予約する必要があるので、早めに美術館に来て受付で予約しておこう。
そのほかの作品は自由に鑑賞可能だ。写真撮影が許可されているので、お気に入りの作品と写真を撮ってSNSに投稿しよう。1階の展示スペースには主に2000年頃から現在までの作品が展示されており、展示品の入れ替えなども行われる。前衛的な絵画やインスタレーション、フォトグラフィ、映像作品など、若手作家の刺激的でユニークな作品群にじっくりと浸れば、心の中に宿る創作意欲が掻き立てられるはず。
3階の展示作品は、美術館のハイライト。アンディ・ウォーホルや村上隆、ジェフ・クーンズなどの作品が展示されている。作品の中に入り込んで一体となれる体験型のアートもあり、大人だけでなく、こどもも楽しめる仕組みとなっている。
所要時間は1〜2時間ほど。撮影を楽しみながらじっくりと回るなら、半日ぐらいは時間が経ってしまいそう。1階にはショップやレストランも併設されているので、おみやげ探しや休憩に利用しよう。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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