オハイオ州のドイツ村、Zoarへ行こう
- 2020.10.13
- オハイオ/Ohio
オハイオ州の東側、クリーブランドから車で1時間ほどの所に、Zoar(ゾア)という小さな村がある。ここは1817年、ドイツで宗教的迫害を受けた200人ほどの人々が安住の地を求めて移民して来た場所だ。以来、彼らはこの地に建物を建て、町を築き、集団生活を営んできた。
現在もここでは75世帯ほどが生活している。また、移民当時に建てられた建築物が今も変わらず使われており、初期のアメリカ建築と美しい村の風景を見られることから観光地としても多くの人々が訪れるスポットとなった。
まずはツアーに参加
Zoarの村では、この地の歴史と魅力を分かりやすく紹介する「Historic Zoar Village Tours」が毎週末に実施されている。ツアーでは、Zoarの基本情報や歴史、暮らしの様子などを説明しながら、見どころとなる古い建物をめぐる。当時の暮らしぶりを再現した屋内の内装が見られるほか、かつて盛んだった繊維産業の作業工程の説明、学校建築、20世紀初期のアートなど、Zoarがいかに発展していったのかがよく分かる人気のツアー。
そのほかにもZoarの美しい町並みを撮影するフォトセッションや夜の町なかを歩くゴーストツアー、季節ごとのスペシャルツアーなど、さまざまなおもしろい催しが実施されている。訪れる際には、どんなイベントがあるか事前に確認して行くといいだろう。
おとぎ話のような町なかを散策
ツアーが終わったら、今度は自分の足で町なかを歩いてみよう。レンガ造りの建築や木造建築など、町なかには個性豊かなかわいらしい家並みが続く。The Bimeler Cabinと呼ばれる建築は1817年にZoarの村で1番最初に建てられたものの一つで、現在は私有地となっている。少し傾いた窓や古めかしい瓦屋根は、今にもおとぎ話の登場人物が家から飛び出して来そうな雰囲気。
The Bimeler Cabinの向かい側には、美しい庭園が広がっている。毎日欠かさず手入れの行き届いた庭園には四季折々の花がきれいに整備されており、まるで花園のよう。木陰に腰掛けて、都会の喧騒からは一線を画した静かな村の音に耳を澄ましてみよう。
町にはギフトショップやアンティークショップ、古い建物を利用したBed & Breakfastなどがあるので、ショッピングや週末のちょっとした旅行にもおすすめ。
旅行雑誌、情報誌のフリー編集者兼ライター・フォトグラファー。人種や文化の違いに興味があり、世界中の国々を旅行しては、その地で見た美しい風景や人々、おもしろいと感じたものを写真に収める。世界遺産検定1級所持。
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